Auroraとは
PayPayのProduct Blogを拝見していると、以下の文言が
上記のブログが書かれた時期以降、実はマネージドデータベースをRDSからAuroraに移行しました。ただ、残りのものはほぼ当時と変わっていません。
「Amazon Aurora」というものが良く知らないので調べてみました。
Auroraとは
RDS(Relational Database Service)の一種
Amazonが提供しているサービスの一つで従来のRDSサービス(MysqlとPostgreSQL)と互換性を持っている。
Wikipediaを参照すると
・2014年10月:Amazonサービスとして提供(MySQLと互換あり)
・2017年10月:PostgreSQLとの互換性が追加
・2018年10月:サーバレスバージョンが提供される。
・2019年:Aurora開発者がクラウド環境向けに根本的に再設計したことでSIGMOD ※ Systems Awardを受賞
※SIGMODは技術的な貢献が大規模データ管理システムの理論や実践に大きな影響を与えたものに与えられる賞、2017年はSQL Lite、2015年はPostgresなどが受賞している
Auroraの特長
互換性
サービス開始当初よりMySQLとの互換性を持つように設計された。
MySQLのコマンドラインクライアントやMySQL Workbenchグラフィカルユーザインターフェイスが使用できる。
だがすべてのMySQLオプションと機能を利用できるわけではないとのこと。ストレージエンジンとしてはInnoDB ※をサポートしている。
※MySQLのデフォルトストレージエンジン
パフォーマンス
標準的なMySQLと比較して最大5倍、
PostgreSQLと比較して最大3倍のパフォーマンスを持つ。
スケーラビリティ
ストレージシステムは分散型
Amazonストレージはデータベースインスタンスごとに最大64TBまで自動スケール可能
他読み取りのキャパシティ、ぱふぉーまんすをすけーるするために3つのアベイラビリティゾーン間で低レイテンシーのリードレプリカを最大15個追加可能
高可用性
ユーザのデータを6個レプリケーションし、継続的にAmazon S3をバックアップすることでBTTFを99.99%超えるように設計されている。
導入事例
MySQL互換としてかなり有名な企業で導入されているようです。
日本で有名なところだとNetflix、TrendMicro、GunghoやPayPayなどが提供されています。
料金
データベースインスタンスはMySQL版とPosgreSQL版の2種類が用意されており、
リージョンや契約するインスタンスによって料金は細かく変動します。
細かい情報はこちらにのっていますが、
https://aws.amazon.com/jp/rds/aurora/pricing/
一旦東京リージョンかつMySQL版は以下の通りとなります。
スタンダードインスタンス – 現行世代 | 時間あたりの料金 |
---|---|
db.t3.small | 0.063USD |
db.t3.medium | 0.125USD |
メモリ最適化インスタンス – 現行世代 | 時間あたりの料金 |
---|---|
db.r5.large | 0.35USD |
db.r5.xlarge | 0.70USD |
db.r5.2xlarge | 1.40USD |
db.r5.4xlarge | 2.80USD |
db.r5.8xlarge | 5.60USD |
db.r5.12xlarge | 8.40USD |
db.r5.16xlarge | 11.20USD |
db.r5.24xlarge | 16.80USD |
なおServerlessの場合はインスタンスがないのでACUで計算されます。
東京リージョンの場合は以下の通りの金額となります。
Aurora キャパシティーユニット | 0.10USD/ACU 時間 |
引用記事
参考サイト
https://www.ossnews.jp/oss_info/Amazon_Aurora
https://aws.amazon.com/jp/rds/aurora/
https://aws.amazon.com/jp/relational-database/
https://www.aurorafoss.org/about/